この記事を監修した人
戸越銀座レディースクリニック 院長・産婦人科専門医 母体・胎児専門医春名 百合愛(はるな ゆりあ)

経歴
- 日本医科大学医学部卒業
- 同大学女性診療科・産科入局後、大学病院・周産期センターにて勤務
- 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医
- 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医
学会・資格
- 日本周産期・新生児医学会 会員
- 新生児蘇生法専門コース修了
- 日本女性医学会 会員
- 日本生殖医学会 会員
- 日本産婦人科遺伝診療学会 周産期認定
子宮頸がん結果「HSIL」判定が出た方に知っておいてほしいこと
★HSILとは、High-grade Squamous Intraepithelial Lesionの略で、日本語では「高度扁平上皮内病変」と訳されます。”ハイシル”と読みます。
- HSILは、子宮頸部の表面にある細胞に高度な異常がみられる状態
子宮頸部の細胞に高度の異常がみられる状態で、組織検査でいうCIN2~3(高度異形成)に相当する場合があります。
- HSILの結果で重要な点は?
HSIL=子宮頸がんではありません。
しかし、子宮頸部の細胞に高度な変化を認める状態です。将来的にがんに進行する病変が含まれるため、どの程度の変化が起きているのか詳しく調べる必要があります。コルポスコピーによる精密検査、組織生検を実施する必要があります。

HSIL判定が出た原因は
最も多いのは➤高リスクヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染
ヒトパピローマウイルス(以下HPV)には200種類以上の型があり、子宮頸部に感染するものがあります。
HPVは非常にありふれたウイルスで、性交渉の経験があればだれでも感染する可能性があります。
子宮頸がんに進行するリスクの高い高リスクHPVに長期間感染し、ウイルスが子宮頸部の細胞の増殖や分裂をコントロールする仕組みに影響を与えることで、細胞の異常が進行していきます。
高リスクHPV感染が持続・進行しやすくなる要因
- 喫煙
子宮頸部の発がんリスクを高める
- 免疫機能の低下
HPVを排除しにくくなる
- 他の性感染症の併存
子宮頸部の慢性的な炎症や局所の免疫環境の変化により、病変進行に関与する可能性がある
- ストレス
直接の原因ではないが、ストレスや疲労によって免疫機能が影響を受ける可能性がある
HSILと判定された場合の対応・フォローアップ
「HSIL」の場合は精密検査が必要になり、コルポスコピー・生検を行う必要があります。

コルポスコピー:膣を拡大鏡で診ることのできる機械です。子宮の頸部を拡大鏡で観察し、病変の有無を確認します。
生検:コルポスコピーで観察した上で、疑わしい部分の組織を少量(2~3mm程度)、複数箇所採取して、顕微鏡で調べます。
検査は10分程度で終了します。出血を伴うため、組織を採取した部分に止血剤を塗布し、膣内にガーゼを入れて圧迫止血します。
コルポスコピー・生検➤検査で起こりえる症状や合併症
- 検査の痛み
個人差が大きいですが、生検時に下腹部の鈍痛を伴うことがあります。
- 検査後の性器出血
検査後から1週間程度出血が続く場合があります。検査当日はシャワー浴のみとし、飲酒や激しい運動・性行為は控えてください。
がんと決まったわけではない放置せず精密検査を受けることが大事
子宮頸がん検診で「HSIL」という結果が出ても、過度に不安になる必要はありません。
子宮頸がんの進行には通常、長い年月がかかります。
精密検査は、病変を早期に発見し、早期に治療し、病気からご自身を守る大切なプロセスです。放っておくことが最大のリスクとなります。健康診断や検査で「HSIL」の結果が出た場合は必ず早めに産婦人科医を受診しましょう。
最終更新:2026/11/4
戸越銀座レディースクリニック診療案内
戸越銀座レディースクリニックでは婦人科診療・妊婦健診を含めた産科診療の他に婦人科検診も行っております。定期的な婦人科検診による早期発見・治療が可能です。
産婦人科の診察に怖いというイメージを持たれる方も多くいらっしゃると思います。初めての方でも、女性スタッフによる声かけ・痛みの配慮・軽減・環境づくりに努めますのでぜひお気軽にお越しください。診療は日本産科婦人科学会・産婦人科専門医が行います。産婦人科に関してお悩みのある方は、ぜひご相談ください。
このコラムを書いた人
戸越銀座レディースクリニック 助産師新居 諒子
経歴
- 日本赤十字看護大学大学院国際保健助産学専攻 卒業
- 都内地域周産期センター産科勤務
資格
- 看護師
- 助産師

メッセージ
私は卒業後、地域周産期センターにて妊婦さんや赤ちゃん、そのご家族のケアを実践して参りました。
周産期センターでの勤務では、妊婦さんと関わる機会は多かったですが、地域で生活する女性と関わることは少なかったので、クリニックで幅広い年代の方々のサポートができることを嬉しく感じております。
当院に来院される皆さまが、受診後に少しでも過ごしやすくなっていただけるよう、助産師として働いていきたいと思っております。
戸越銀座レディースクリニックについて
品川区戸越・戸越銀座商店街にある戸越銀座レディースクリニックは、産科・婦人科の診療・検診を行っているクリニックです。
クリニックは戸越駅徒歩1分・戸越銀座駅徒歩4分の立地にあります。エレベーターが完備されており、お買い物・お出かけのついでにお越しいただけます。プライバシーにも配慮しながら受付から診察まで女性スタッフ・女性医師が対応、診療を通して患者様が気兼ねなく、快適に過ごせるよう努めてまいります。
〒142-0041
東京都品川区戸越3-1-2 イマーレビル B1F
・アクセス
都営浅草線 戸越駅 徒歩1分
東急池上線 戸越銀座駅 徒歩4分
大井町線 戸越公園駅 徒歩12分
| 時間/曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:15-13:00 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ★ | ★ |
| 14:00-17:30 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | × | × |
| 17:30-19:00 | × | ⚪︎ | × | ⚪︎ | × | × | × |
★ 土・日曜日は8:30-11:30
(受付終了は診療終了時間の30分前)
※日曜日は月2回不定期での診療
※祝祭日は休診となります。
子宮・卵巣の疾患の関連記事

