性交痛/性交時の出血

性交痛/性交時の出血

性交痛の原因と対処法は?

原因疾患がある場合

子宮内膜症や子宮筋腫をお持ちの場合や、骨盤内の炎症が起きている方は性交渉時に膣の奥側に痛みを感じることがあります。
原因疾患の治療(子宮内膜症であればピルの内服など)で改善することがあります。

うるおいの不足や精神的な不安・緊張

性交痛の一般的な原因の一つとして、うるおい不足があげられます。うるおいの不足により、挿入時に摩擦が生じて痛みにつながります。また、ホルモンバランスの変化によって慢性的にうるおい不足の状態が続いている方もいらっしゃいます。自然なうるおいを促すことが難しい場合は、潤滑剤の使用がおすすめです。

産婦人科医のおすすめ商品

一般社団法人 日本家族計画協会リューブゼリー

年齢に関係なく使用できるデリケートゾーン専用の潤滑ゼリーです。女性はもちろん、男性局部の必要な部位に塗布することも、コンドームとの併用も可能です。市販のボディ用ローションは、肌と肌の摩擦を想定した設計のため、かなり厚みとヌメリが強く処方されています。性行為での粘膜どうしの摩擦には、使用感や安全性に不安を感じるものがあるため、性行為には潤滑ゼリーの使用をおすすめします。
挿入前は適度な粘度でぬりやすく、腟内に入るとpHで自然なサラサラな潤いに変化します。

その他

男性器との相性や、避妊具のアレルギー症状、膣に炎症が起きている場合、感染症にかかっている場合などがあります。

性交痛が継続している場合は、対処法をご案内できることがございます。当院へご相談ください。

性交時の出血の原因は?

外陰部の外傷

性交渉時に物理的な刺激で、膣口や外陰部に傷ができることで出血します。

子宮頸がん

子宮頸がんでは初期症状はほとんどありませんが、症状が進行すると、不正出血や性交渉後の出血などの症状が現れることがあります。

子宮頚管ポリープ

子宮頸管ポリープとは、子宮口付近にできる良性の腫瘍です。鮮血が出る場合、茶褐色のおりものが出る場合があります。悪性ではないため、除去は必須ではありませんが、柔らかいため性交渉時に傷つき出血することがあります。内診台にて経過観察するか切除するかの判断をします。

性感染症

クラミジア感染症や淋菌感染症といった性感染症でも不正出血が起こることがあります。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンは40代以降減っていきます。それに伴い、膣内のうるおいも失われていき、性交痛や性交後出血などの症状も増えていきます。また、40代以降の不正出血は子宮頸がんの他子宮体がんが原因となっている可能性も高いため、早めに婦人科を受診しましょう。

性交渉後に出血がなかなか止まらない場合や、痛みが強くなっている場合は、早めにご相談ください。